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【編集後記】「白山市からこんにちは」取材の裏側を大公開!(広報誌もっといしかわ2024秋季号)

こんにちは!もっといしかわ編集部のYです。

2024年9月28日(土)から広報誌もっといしかわ2024秋季号が順次配布されていますが、みなさんのお手元には届きましたでしょうか?

さて、その秋季号では「白山市からこんにちは」と題した、石川県白山市の魅力を紹介するページが掲載されています。市の全域がユネスコ世界ジオパークに認定されている白山市ですが、一体どんな歴史や文化、そして人たちによって街は形成されているのでしょうか。

ここでは誌面では紹介し切れなかった情報や取材の裏側をご紹介していきます。


美川の魚食文化を発信する女性漁師がアツい!

まずはじめに訪れたのは、白山市の美川地区にあるきときと魚市 美川丸。水揚げされたばかりの新鮮な魚介を使ったお総菜がリーズナブルに買える、地元では大人気のお店です。

お店を切り盛りするのは、漁師としても活躍する浜辺佳世さん。とにかく明るくパワフルで、美川の魚食文化を広めたい!という思いがひしひしと伝わってきました。

浜辺佳世さん

そんな浜辺さんから「これ良かったら家で食べて!」と手渡されたのがアジのへしこ。へしこというと一般的には1カ月ほど糠(ぬか)に漬けますが、浜辺さんのお店では1〜2日ほどの浅漬けで提供しているそうです。

これがまたお刺身と糠漬けのハイブリッドというか、本当においしくてついついお酒がすすんじゃいました〜。浜辺さんごちそうさまでした!

どこか懐かしい、白峰名物の堅豆腐ランチ

所変わって山間部にある白峰地区へ。同じ白山市でも美川から1時間ほどの距離があり、それだけでも白山市がいかに広いかが分かります。

独自の建築様式が残る街並みは重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている。

白峰の街を散策していると道ゆくニャンコを発見。どうやらこの界隈の地域猫として地元の人たちに愛されている「白峰にゃんこのパトロール隊」の隊員さんのようです。

何見てんだよ〜

この表情は用を足しに来たのでしょうか。なでなでしてあげたいところですが、そっとしておいてあげましょう。

こちらは特産品の販売所や食事どころを併設する菜さいのスタッフとして働く伊藤優さん。「白峰にゃんこのパトロール隊」の名付け親でもあります。

堅豆腐ステーキ定食

お店では白峰の特産品である堅豆腐を使った定食メニューを複数用意。ちなみに堅豆腐が大好物な私のイチオシの食べ方は、オリーブオイル、岩塩、黒こしょうをかけるだけ。日本酒にもワインにも合うので、お酒好きな方はぜひ試してみてください!

栃の実を使って作られる、とちもちも絶品。

白山手取川ジオパークは一年中楽しめる!

そんな白峰地区の自然や伝統文化を愛してやまないのが『白山手取川ジオパーク推進協議会』のメイ・スーザンさん。

メイ・スーザンさん

登山やテンカラ釣りのほか、白山市の伝統工芸であるひのき細工作りもライフワークにしているそうで、なんとかぶっている檜笠(ひのきがさ)も自分で作ったものだそうです。

石川県立白山ろく民俗資料館

スーザンさんが愛する白峰地区には数多くの観光スポットが存在。これからの季節は紅葉も楽しめます。

白峰温泉総湯

11月上旬には毎年恒例の「白山白峰温泉まつり」が開催予定。紅葉ハイキングの後に、温泉で汗を流す。そんな楽しみ方もありかもしれません。なんにせよ一年中楽しめるのも白山手取川ユネスコ世界ジオパークの魅力のひとつです。

白山室堂

そして白峰の先にある別当出合から、歩いて歩いて、さらに歩いてたどり着くのが白山室堂。じつはスーザンさんの自然愛に感化されて、初の白山登山に挑戦してきたんです。体力的にはキツかったけど、山頂で吸った空気は最高の一言!ぜひ来年も登りたいですね〜。

伝統的な菌床なめこの栽培施設に潜入!

続いて訪れたのは白山麓の木滑(きなめり)地区にある山立会食堂。木滑なめこやジビエを使った料理がリーズナブルな値段で食べられるお店です。

木滑なめことは、この地区で50年以上にわたって作り続けられている菌床なめこのこと。ぬめりが多く、身がしまっているのが特徴で、特に最大級「でけえなめこ」は他に類を見ない大きさで、独特の風味と歯ごたえを実現しています。

もくもくとしているのは煙ではなくて水蒸気。なめこは高い湿度を好むため、適切な栽培環境づくりが重要なんですって。

食堂ではなめこのピクルスなども販売している。

この取材で印象的だったのは、従業員の前古琉衣斗さんが放った「僕、なめこの育成ゲームにハマって、それから生産者になろうと思ったんです」という一言。

前古琉衣斗さん

ゲームの開発者が聞いても驚きそうな話ですが、本人はいたって真面目で、生産者としても変わらずなめこの育成にどハマりしている様子でした。人生なにをきっかけに天職と出会えるか分からないものですね〜。

次の取材先に立ち寄る前に、山を降りる途中にある大判焼き屋でおやつタイム

パティシエが作る発酵食×スイーツが美味

最後に訪れたのは鶴来地区にある洋菓子 Haku。醸造の町としても知られる鶴来ならではの発酵食文化を生かしたスイーツが人気のお店です。

こちらは店主の徳田英晃さん。なんでも鶴来の街並みと人の温かさにひかれてこの場所での出店を決めたらしく、今では地元の小学生や地元団体などともコラボして鶴来の魅力を発信しています。ちなみに本人もめちゃくちゃ温和な方でした!

そういえば鶴来の街を散策していると、いたるところにこんな看板が…。

伝統的な街並みの中にキモカワな看板が紛れ込んだこの世界観。私は好きです!

※この記事の取材は令和6年(2024年)7月末に実施されたものです。

今回ご紹介したスポットはこちら☟

広報誌もっといしかわ2024秋季号(2024年9月28日発行)
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